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独立系FP(お金の先生)という生き方

FP(ファイナンシャルプランナー)は副業から可能?現役FPが教えるリアルな始め方

未経験から独立系FP(ファイナンシャルプランナー)を育成するワンクエスト代表の井 章弥です。

今回はFPとして10年間活動してきた経験をもとに「FPの副業」について解説します。

「FPに興味はあるけど、挑戦できていない...」
「副業でうまくやっていけるか心配...」

そんな方に役立つ内容です。ぜひ最後までご覧ください。

FPは副業からでも可能!

結論から言うと、FPは副業からでも十分に始められます。むしろ、僕は副業からスタートをおすすめしています

僕自身が副業からスタートして独立までたどり着いた経験がありますし、今では生徒たちも同じ道を歩んでいます。

いきなり独立するとプレッシャーが大きくなり、余裕を失ってビジネスが崩れる人も多く見てきました

まずは副業で月10万円を安定して稼げるようになることを目標にして、独立に向けての自信をつけていきましょう。

FPを副業から始めるメリット・デメリット

副業でFPを始めると、自由度が高くて始めやすい一方で、注意すべき点もあります。

ここでは実際に僕たちが感じてきたメリットとデメリットを紹介します。

副業から始めるメリット

1つめのメリットは、時間と場所に縛られずに活動できることです。本業が終わった後の時間や、週末の空き時間に取り組めるので、無理なく始められます。

僕も副業を始めたころは、平日の夜に1時間、土日の午前中に2時間というように、自分の生活に合わせて時間を使っていました。

もう1つのメリットは、仕入れがないので初期費用がほとんどかからないことです。資格の勉強や資料作りに少しお金を使うくらいで、在庫や設備投資の必要がありません。

副業から始めるデメリット

ただし、簡単に始められるとはいえ、気をつけなければならない点もあります。

FPは労働集約型のビジネスではなく、知識やノウハウを提供するビジネスです。つまり、ひたすら面談を繰り返せば稼いでいけるというわけではありません。

面談で価値を提供するには、金融知識を学び続ける姿勢と「勉強時間の確保」が欠かせません

金融の勉強を楽しめる人にとっては問題ありませんが、苦手な人にとっては時間のやりくりが難しく感じられるでしょう。

もう1つのデメリットは、副業という立場では顧客に覚悟が伝わりづらいという点です。

金融は形がない分、商品内容よりも「信用できるFPなのか?」を見られます。

その点、副業で取り組んでいることが顧客に伝わってしまうと「この人頼りないな」と思われてしまうリスクがあります。

副業であることを伝えてもいいですが、「仕事として本気で取り組んでいる」と思ってもらえるための工夫が必要です。

副業時代の僕は、いつもジャケットスタイルで面談に望み、言葉の選び方にも気をつけていました。

FPの副業は何からはじめるべきか?

いざ副業として始めようと思っても「何をすればいいのか分からない」とよく相談されます。

ここでは、成果を出しやすい順番を再現性のある形でご紹介します。

❶ マネタイズの手段を学ぶ

まず大切なのは、お金を稼ぐ方法を知ることです。

FPの収入源は相談業務だけではありません。僕が教えているマネタイズ方法は主に5つあります。

FPのマネタイズ手段

・相談者の相談内容に回答してお金を貰う(時間給)
・相談者にマネープラン表を納品してお金を貰う
・具体的な商品をご提案して企業からお金を貰う
・信頼できる提携先をお繋ぎして紹介料を貰う
・お金に関するスクールを販売してお金を貰う

まずは、この中から自分に合いそうなものを1つ選んで集中するのがコツです。

❷ ペルソナを決める

次に必要なのは、誰に向けてサービスを提供するかを明確にすることです。「誰にでも」というスタンスでは、誰の心にも届きません。

僕は20代で独立系FPの副業に取り組んでいた時は「20代・会社員・独身」をペルソナにしました。自分自身の状況と重なることで、リアルな言葉で伝えられると思ったからです。

ペルソナは、性別、年齢、家族構成、職業、資産状況などを細かく決めておきましょう。

❸ マーケティングの手段を考える

最後に大事なのが「集客」です。せっかくいいサービスを持っていても、知ってもらわなければ意味がありません。

大きく分けて、以下の3つのマーケティング手段があります。

  • 友人や家族からご提案する
  • SNSで集客をする
  • 提携先を開拓する

自分の性格や得意領域に合わせて、マーケティングの手段は選びましょう。

現役FPからのリアルなアドバイス

ここからは僕自身の経験や、これまでに副業で成功した生徒たちの特徴、そして継続のコツをお伝えします。

僕が副業から始めて独立した体験談

僕は最初、週5時間ほどを独立系FPの活動時間にあてていました。プライベートの時間も大事にしながら、自分にできる範囲で積み上げました。

集客は、リアルな人間関係とSNSの両方を活用しました。

知り合いに「独立系FPの活動を始めたよ!」と報告をしながら、SNSでは自分の価値観や金融知識を発信して、徐々に「この人に相談したい!」と思ってもらえるように動きました。

副業初年度は売上300万円、2年目に500万円を超えて、本業に切り替えました。今では法人化して7年が経過して、独立系FP事務所を運営しています。

成果が出た生徒たちの2つの共通点

副業で結果を出す人たちには、ある共通点があります。

1つ目は、会社員マインドを手放して、フリーランスマインドを手に入れていることです。

会社員であれば、会社の看板を使って戦うことができますが、フリーランスは自分の名前で勝負していく必要があります。

時間管理を自分で行い、周囲から信用してもらえるだけのアウトプットを生み出し、選ばれるための努力をしていく必要があります。

そういったマインドをいち早く身につけられた人は成果を出す傾向にあります。

2つ目は、仕事をする場所を工夫していることです。

一部の人を除いて、家ではだらけてしまうのが人間です。副業は誰からも管理されないため、自分を律する作業環境は欠かせません。

カフェの利用などは経費がかかりますが、これも自己投資です。「使うべきところにはケチらずに使う姿勢」がFPとしての成長にも繋がります。

挫折しないための工夫

副業は成果が出ないとやめてしまう人が多いです。

だからこそ、最初から「1人でやらない」と決めることが大切です。

僕の運営する独立系FP育成スクールでは、切磋琢磨できる仲間がたくさんいます。

お互いに案件相談したり、集客のノウハウを共有したり、うまく協業していくことで相乗効果を出しています。

ビジネスが上手く立ち上がらない時に相談する人がいない場合、多くの人が挫折してしまいます。

そうならないためにも仲間づくりをしていきましょう。

いかがでしたか?

FPは、副業からでも十分に始められます。むしろ、副業だからこそ、無理なく自分に合った形で進められるという強みがあります。

ただし、学び続ける姿勢や、相手に信頼してもらう工夫は欠かせません。僕自身も、そうやって一歩一歩積み上げてきました。

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