独立系FPを目指すなら資格は必要?FP技能士の有無と影響を現役FPが解説!

未経験から独立系FPを育成するワンクエスト代表の井 章弥です。
僕はこれまでにFPを志している方を何人も見てきました。その中でよく聞かれるのが「独立系FPを目指すなら資格は必要ですか?」という質問です。
今回は僕の10年間の独立系FPの経験をもとに、FP技能士の有無と影響について解説します。
「独立系FPの仕事に興味がある!」「FP資格を活かしたい!」という方には参考になるかと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
無資格で独立系FPの活動をしてもいいのか?
独立系FPとして活動すること自体には、法律上の資格要件はありません。
そのため、FP技能士の資格を取得していなくても「独立系ファイナンシャルプランナーです」と名乗って問題ありません。
僕自身も、FP技能士の資格を取得する前に独立系FPの活動を始めました。
実務には資格が必要なことも
FP技能士の資格がなくても独立系FPの活動はできますが、法律的に注意すべき点があります。
たとえば、保険の契約手続きを行うなら保険募集人の登録が必要です。不動産の仲介をするなら宅地建物取引士が必要になり、重要事項説明書にはその資格者の署名と押印が必要です。
また、株式や投資信託などの具体的な銘柄を選んで勧める行為は「投資助言業」に該当する場合があります。これを仕事として行うには、金融商品取引業者としての登録が必要なので注意しましょう。
独立系FPとして「相談に乗る」「ライフプランに基づいて選択肢を提示する」ことは問題ありません。
ただし、契約業務や投資助言に関しては法律に抵触する可能性もあるため、よく調べて実務に取り掛かりましょう。
独立系FPは資格を取得すべきか?
ここからは僕の実体験をもとに「FP技能士の資格」の優位性についてお伝えします。
FP資格は持っていた方が良い
僕自身、最初は資格を持たずにスタートしましたが、途中でFP技能士の資格を取りました。
理由は「資格がないと信用されないことがある」からです。
相談者の中には「FPなら資格を持っているのが当たり前」と思っている人もいます。
そういう人にFP資格の有無を聞かれた時に「持っていないです」と答えると、法律的に問題がなくても、信用を落としてしまいます。
- 「資格を持っている=安心」と感じる人は一定数いる
- 持っていれば、余計な不安を持たせずに済む
- 資格は“信頼の名刺代わり”になる
これらを考えると、資格取得の勉強には時間がかかりますが、持っていた方がビジネスは上手くいきやすいです。
「FP技能士の資格」は実務にも活きる
また、FP技能士の試験勉強で得られる幅広い知識は、独立系FPとしての実務にも直結します。
FPとして活動する人は保険・不動産・証券など、1つの分野に偏っていることが多いです。でも、独立系FPは家計・保険・住宅・相続・資産運用など、複数の悩みに対応する必要があります。
そのため、まずは各分野をバランスよく学ぶことが大切です。試験勉強はその土台作りに役立ちます。
試験勉強で得られるメリット
・各分野を網羅的に学べる
・実務で必要な知識が身につく
・苦手な分野も理解できるようになる
僕自身も、試験を通じて税金や年金の仕組みを初めてきちんと理解できました。もし学んでいなければ、いまでも相談対応の幅は狭いままだったと思います。
FP技能士の資格は単なる肩書きではありません。独立系FPとして成果を出したいなら、基礎を固める意味でも取得をおすすめします。
資格だけでは稼いでいけない
ただ、FP技能士の資格は独立系FPの活動にプラスに働きますが、資格に頼っていてはいつまでも稼げるようにはなりません。
実際、FP技能士1級の資格を持っていても、あまり稼げていない人はたくさんいます。
知識があっても、それを上手く伝える能力だったり、信頼を得られるだけの人間力がなければ仕事にはつながりません。
・資格は“泊”にはなるが、それだけで依頼は来ない
・稼げる人は、相談者の心をつかむ実践力がある
・資格を活かすには実務経験を積む必要がある
資格は「武器のひとつ」でしかありません。独立系FPとして成果を出したい場合はお金以外のスキルも身につけていきましょう。
いかがでしたか?
独立系FPとして活動するには、FP技能士の資格は必須ではありません。法律的な制限もなく、アドバイスをするだけであれば無資格でも問題なく活動できます。
ただし、相談者の安心感や信頼を得る上では資格があった方が有利です。実際にワンクエストの仲間たちの多くはFP資格を取得しています。
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