独立系FPがコーチングを学んで変わったこと②

未経験から独立系FP(ファイナンシャルプランナー)を育成するワンクエスト代表の井 章弥です。
いつもは独立系FPで成功するためのノウハウを書いていますが、今回は「コーチング」について書いていきます
「独立系FPがコーチングを学んで変わったこと①」の続きです。
コーチングセッションの受講
「コーチングを提供できるようになるためのスクール」で先輩コーチに簡易的なセッションをしてもらいましたが、より深く体感したいと思い、別途お金をお支払いして、半年間のセッションを受講しました。
自分のwant to(やりたいこと)や能力の輪(できること)を明確化し、前回の記事でご紹介した8つの領域に対して、それぞれのゴール設定を行いました。
それから人生が大きく変わりました。家族や趣味に対する向き合い方も変わりましたが、特に仕事における時間の使い方が大きく変わりました。
コーチング受講前はプレイングマネージャーとして独立系FPの活動を行っていましたが、現在はほとんど現場に出なくなりました。
ありがたいことに既存クライアントからのリピートや紹介が自然に発生しているため、対応は続けていますが、自ら新規の募集を行うことはなくなりました。
会社経営をはじめて7年目にして、自分のアイデンティティもプレイヤーから経営者へと変わりました。
自分が独立系FPとして成果を出すのではなく、どうすれば独立系FPを日本に浸透させていけるか、独立系FP仲間を稼がせられるかに集中することができるようになりました。
独立系FPとしてのコーチングの活用
独立系FPとして、コーチングを活かせる場面は想像以上に多くあります。
僕自身が行うコンサルティングに関しては、経営者のクライアントへの対応が大きく変わりました。
経営者は「数字」に強く、意思決定も早い一方で、「お金の魔力」に支配されていると感じることがあります。たとえば、利益を伸ばすことに集中しすぎて、家族との時間や健康を犠牲にしてしまっているケースです。かつての私も、仕事に時間を奪われることに疑問を持たずに過ごしていました。
そんなとき、コーチングを使って問いかけを重ねていくと、経営者自身が「本当に大切にしたいもの」に気づく瞬間があります。「資産を増やしたい」という言葉の奥に「子どもに自由な教育を受けさせたい」や「世界中を旅して見聞を広めたい」といった思いが隠れているのです。
そうした本音に光を当てるサポートこそが、独立系FPが資産管理のアドバイスを行う前の重要な役割だと考えるようになりました。
もちろん、これは経営者だけではなく、すべての人に当てはまることです。
単なる数字の分析や商品提案ではなく、その人が自分らしく生きるための選択肢を一緒に探すこと。これが僕たちが目指す「本当のファイナンシャルプランニング」だと考えるようになりました。
そして、独立系FP自身が理想の人生を歩むことも重要です。
金銭的にも精神的にも豊かな独立系FPでなければ、顧客を本当に豊かにすることはできないからです。
幸いなことに、ワンクエストの独立系FP仲間たちは精神的にも豊かな人が多いですが、改めて社内でコーチング理論を展開し、仕事以外の領域に対してもゴール達成していけるようにサポートしていきます。
いかがでしたか?
今回は「独立系FPがコーチングを学んで変わったこと」をテーマにまとめてみました。お金はあくまで手段。その本質を理解し、まずは自分自身が実践する。そして、その知見を顧客に提供することも、独立系FPの重要な役割だと思います。
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