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独立系FP(お金の先生)という生き方

副業FPはここに注意!独立系FPとして成果を出すコツ

未経験から独立系FP(ファイナンシャルプランナー)を育成するワンクエスト代表の井 章弥です。

独立系FPビジネスを始めて10年になりますが、僕も最初は副業からのスタートでした。

最初はなかなか成果が出ずに苦しんだ時期がありましたが、考え方と行動を変えることで、少しずつ成果を出せるようになり、今では人を育てる立場になりました。

この記事では、伝える力、時間の使い方、信頼を生む姿勢、仲間との関係など、僕が実際に学んできたエッセンスを詰め込みました。

FP技能士の資格をお持ちの方や、これからフリーランスとしてFPの道を選ぼうとしている方には、きっと役立つ内容になっています。ぜひ最後までお付き合いください。

資格よりも問われる“伝える力”

FP技能士の資格は「泊」にはなりますが、資格を持っているだけでは稼げるようにはなりません。

僕自身、最初は資格を取れば仕事を始められると思っていました。ところが、興味を持ってくれた見込み顧客と話しても、反応が薄い。知識をひけらかしても、相手の顔はどんどん曇っていくばかりでした。

そのとき気づいたのは、専門用語ではなく「たとえ話」が必要だということです。たとえば、投資信託の説明で「分散投資が大事」と伝えても、なかなか腑に落ちてもらえませんでした。

そこで使うようになったのが「たまごを1つのカゴに盛るな」という話です。「全部のたまごをひとつのカゴに入れて落としたら全部割れるけど、カゴを分けておけば全部がダメになることはない」と説明すると、相手の表情が変わり、うなずいてもらえるようになりました。

さらに大事なのは、相手の立場に寄り添って話すことです。FP側と顧客では、家族構成も価値観も資産状況もまったく異なります。「自分だったら〜」という前提で話しても、相手には響きません

相手の状況や不安を丁寧に聞き取ったうえで話すことで「この人に相談してよかった」と言ってもらえるようになりました。

加えて意識しているのが、自分らしい言葉で伝えることです。印象に残る「キラーワード」をいくつか持っておくと、内容がすっと届きます。僕は、自分なりに表現を工夫することもあれば、ウォーレン・バフェットなどの言葉を引用することもあります。

相手に「言葉のお土産」を渡すつもりで話すと、感動してもらいやすくなります。それがリピートや紹介にも繋がります。

資格を取ることももちろん大切ですが、それだけでは成果は出ません。副業FPとして最初に乗り越えるべき壁は「伝える力」です。

無理に売らない姿勢が信頼を生む

「売ろうとしない姿勢」は信頼につながります。

特に、顧客はFPに警戒しているケースが多々あります。初回の面談で、伝え方にも力が入りすぎると、相手は引いてしまいます。

「売ろう」とする姿勢は不要です。相手の状況を丁寧に聞いて、必要があれば提案する。必要がなければ、それも正直に伝える。

そうすることで「この人は売りつけてこない」「本当に自分のことを考えてくれている」と思ってもらえるようになります。

顧客は心に余裕のある人からサービスを受けたいと思っているものです。これは副業FPにとってはチャンスです。本業の収入がある分、焦らず丁寧に対応できるからです。

ただし、待っているだけでは契約にはつながりません。「この人にお願いしたい」と思ってもらえるような状況をつくる工夫は必要です。ビジネスとして取り組む以上、相手の気持ちに寄り添いながら、戦略的に動いていくことも重要です。

仲間・メンターの存在が重要

独立系FPとして成果を出したいなら、一人で頑張らないことも大切です。

SNSや動画サイトで発信している独立系FPを見ると、一人で活動しているように見えるかもしれません。でも実際には、そうした人たちにも、ほぼ例外なく仲間やメンターがいます。

少なくとも、僕はこの業界で「完全に一人」で成果を出している人を見たことがありません。特に副業で始める場合は、時間も経験も限られる中で、一人きりで進めようとすると、どこかで心が折れてしまいます。

僕自身も、独立系FPとして動き出した当初、仲間やメンターがいなければ、今のように続けられていなかったと思います。

結果を出している人が身近にいると、自分も「そこを目指そう」と思えます。これは短距離走で言われる「10秒の壁」と同じです。誰かが9秒台で走ると、次々に9秒台が出てくるように、身近な存在は自分の基準を引き上げてくれます。

また、自分のことは自分では気づきにくいものです。だからこそ、メンターや仲間からのフィードバックが重要です。「ここは強みだからもっと出していったほうがいい」と言ってもらえると、大きな自信にもなります。

そして何より、一緒に頑張っている仲間がいると、気持ちが折れにくくなります。「あの人も頑張っているから、自分ももう少し踏ん張ろう」と思える環境は、ビジネスを続けていくうえでとても大きな力になります。

副業FPとして成果を出すには、「誰と一緒に取り組むか」を考えることも成功の重要なカギです。

1年で結果を出せるかが勝負

副業FPとして始めるのであれば、1年で結果を出す覚悟が必要です。

「まずは準備をしっかりしてから」と言って、何ヶ月も勉強や情報収集だけに時間をかける人を多く見てきました。でも、結局なかなか動けず、人生は何も変わらないというケースも少なくありません。

僕自身も、最初は「知識が足りないから、まだ人に話せない」と思っていました。けれど、準備ばかりしていても、経験は積めません。最初の顧客は、拙い説明にも耳を傾けてくれました。そしてその実践を通して、どんな情報が本当に必要なのかが見えてきました。

副業であっても、ビジネスとしてやる以上は「売上を上げる」という視点が必要です。「1年目は準備の年」ではなく、「1年目こそ挑戦の年」にするべきです。僕が見てきた中でも、結果を出している人は、最初の半年でとにかく行動していました。

そして大事なのは、会社員マインドから「フリーランスマインド」に切り替えることです。会社員は指示を待ちますが、フリーランスは自分で課題を見つけ、解決していきます。この思考の転換ができないと、いつまで経っても受け身のままです。

1年で結果を出すという目標を持つことで、日々の行動が変わります。時間の使い方、学びの姿勢、人との関わり方、すべてが「成果を出す」ことに向かっていくようになります。

副業FPこそ、スピード感を持った行動が成功へのカギになります。

いかがでしたか?

副業FPとしての成功は、知識や資格よりも「姿勢」と「行動」によって決まります。最初は不安でも、ひとつずつ積み上げていけば、必ず成果は見えてきます。

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