未経験から独立系FP(ファイナンシャルプランナー)を育成するワンクエスト代表の井 章弥です。
今回は「独立系FPの副業で失敗する人４選」というテーマで解説していきます。

僕自身、独立系FPを副業で始める人をたくさん見てきましたが、失敗する人には残念な共通点があることに気づきました。独立系FPの副業をこれから始めようとしている、もしくは始めたばかりという人は最後まで読んでみてください。

独立系FPの副業で上手くいかない人４選
①金融知識がまだ浅い状態で始めている
②無料のFP事務所に所属している
③自己投資をケチっている
④自己理解が浅くて強みを活かせていない

①金融知識がまだ浅い状態で始めている

独立系FPの副業に興味がある人は一般の人よりは金融リテラシーが高いことが多いです。しかし、少し金融知識があるレベルではボランティアとして相談に乗ることはできても、ビジネスとして成り立たせるのは難しいのが現実です。

日本における独立系FPビジネスで競合となりやすいのは保険屋さんです。日本人の多くにとって最も身近なFPは保険屋さんだからです。そのため、保険屋さんと同等のレベルで保険や社会保障制度について語ることができなければ、顧客は独立系FPではなく保険屋さんを信用します。

また、投資においてもNISA以外についても語れなければ、金融知識は浅いと言えるでしょう。例えば「株と債券をどう使い分けるべきか」「インデックス投資にはないアクティブファンドの優位性は何か」といった内容まで語れて、初めて独立系FPとして仕事を受注できるようになります。これから独立系FPの副業を始めようと思っている人は、少しずつで良いのでより深く金融を学んでいきましょう。

②無料のFP事務所に所属している

独立系FPの副業に興味を持って情報収集を始めると、いろんなおいしい話や条件を見かけると思います。ただ、おいしい話には必ず裏があります。その1つの例が「無料でFP事務所で所属できる」という話です。FP事務所が無料で所属させてあげられるのは経験者のみです。なぜなら、FP事務所にとっては未経験から独立系FPを育てる教育費の方が高くつくからです。

無料で所属できるFP事務所は教育体制が不十分なことが多いうえに、事務所で活動している先輩FPへの紹介ノルマを課せられることがほとんどです。金融知識が身につかないため、いつまでも独立系FPとして自立できず、単なる紹介者の立場から抜け出せません。

また、お金を稼ぐために自分の金融知識が浅い状態で大切な家族や知人を紹介するのはやめましょう。それではネットワークビジネスと同じで、数年後に後悔することになります。安易においしい話に乗らず、多少の時間とお金がかかっても「金融知識」と「ビジネススキル」が身に着く環境に身を置きましょう。その方が後から大きく稼げるようになります。

③自己投資をケチっている

未経験から副業に挑戦する時に、自己投資をケチっている人は上手くいきません。これは独立系FPに限らず、Webデザインでもコーチングのような職業でも同じです。

副業を始める人の多くはフリーランス(個人事業主)として活動していくはずです。会社では先輩が手取り足取り仕事の進め方を教えてくれますが、フリーランスは無償で丁寧に教えてくれる人は存在しません。もし無償で教えてくれる人がいたとしたら、ビジネス構造的に必ず裏があるので要注意です。

そして、副業を始めるにあたって最も大事なことは1日でも早く成果を出すことです。副業に取り組み始めてもなかなか成果がでないとやる気はなくなりますし、時代も変わってビジネスチャンスが無くなります。フリーランスは自分が成長すればするほど成果(収入)に直結します。独立系FPとして金融を語るのであれば、自分が1番の資本だということを理解して、積極的に自分には投資をしていきましょう。

④自己理解が浅くて強みを活かせていない

独立系FPは自ら仕事を作り出したり、自己管理をする必要があります。そのためには徹底的な自己理解が欠かせません。

自分に合ったマーケティング方法、得意な人間関係の構築方法、目標達成を阻害する思考の癖など、これらに気づけなければ間違った努力を継続してしまい、いつまでも成果を掴めません。

そして、自己理解ができていなければ、他者を理解することができません。独立系FPの仕事では、顧客の気持ちを想像することは必須です。自分にとっての正解が必ずしも顧客にとっての正解とは限りません。顧客に合わせたマネープランや商品選びをするためにも、まずは自己理解を深めましょう。

いかがでしたか？

僕が独立系FPとして9年間活動してきた経験をもとに『独立系FPの副業で失敗する人４選』について解説してみました。独立系FPの仕事はとてもやり甲斐があり、収入も青天井の仕事ではありますが、最初に正しいやり方を学ばなければ、失敗して後悔をすることになります。独立系FPの働き方について興味のある方は、ぜひ他の記事もご覧になってみてください。

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